欠陥時計の定期メンテナンスの件
CASIO ID-24J with a manufacturing defect
いやはや、まだ1台残っている、例の製造不良の液晶電波時計のその後であります。最後に直してから2年ほど表示していたものの、また全滅して、へんなところだけつながっていて液晶が電気分解したのでしょうか、全面が黒くなってしまいました。別液晶となっている温湿度計の部分も点灯しないセグメントがいくつか登場して、もうごみでいいかと放置していたのですが、とあることで再度復活させることに。この時計、時刻表示の下にピコピコする右端までない、中途半端な横棒があるのですが、これはじつは電波時計の受信レベルを表示していて、左から11コマだけあって、受信中は右端が点滅します。4段階あって、2つ、5つ、8つ、11の長さで受信感度を表示しているのですね。設置するときなどに、できるだけ強く受信する場所を選べるような機能なんですが、これが見たかった。前にバーコイルアンテナの映っている内部の写真があると思いますが、結構大きなものが付いているので、他の小さいものより感度が良いです。 なかなか日中はその他ノイズ源が多く、受信してくれませんが、3逓倍のシミュレーターがどうやっても受からないのでなんでだろうとこいつがどう振れるかを見たかったわけです。そうこうしているうちに、ハイレゾで直に40KHzを出すjava版を作っている方がいて、これを使うとすぐに受信してくれることがわかりました。スピーカーで再生するようなことを書かれているのですが、電波時計は音を受ける機構は持っていないので、もしそれでも受信するなら、それはスピーカーとその配線から発せられた40KHzの電磁波を受けているのでしょうね。40KHzともなると、音なのか電磁波なのかですが、線からは結構漏れているようです。MICをつないで196Kサンプルするとちゃんと40KHzにピークが出るのですが、あれ、MICなしでも出るやん。そうか、送出しているのと同じAudioインターフェースで受けると中でリークしているのですね。結局、ヘッドホンをバーコイルのあるあたりにかぶせておくと、ボイスコイルと線から出た電磁波をちゃんと受信して、この電界強度バーインジケーターも振れることが確認できました。
製造欠陥のACFの部分は、例によって、導熱ゴム付きのこてで押し付けます。今回は温度計の基板の方も押し付けました。だいぶん温めてなんとか全セグメント点くようになりました。今度こそACFがもう次はだめかも。たった3年やそこらで表示不良、直しに直してようやくまあ20年持ったことにするか。ちなみにさらに先輩のAverの液晶電波時計は、もはや30年たってますが全く異常なく表示も動作もしておりますね。時計たるもの、こうでなくてはいけません。
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