壊れたACアダプターシリーズ
Asian Power Devices Inc. WA-24E12 12V2A
いやはや、久しぶりのACアダプターネタであります。これは壊れたというのでいただいたものであります。PSEがSilexと書いてありますね。ネットワーク系か何かの機器の電源だったのでしょうかね。ACプラグ部分が交換できるようになっており、各国プラグに対応できるものであります。物的にはAPDすなわちアジアンパワーデバイスであり、日本向けACアダプターとしては各社有名メーカー品の付属品としてもよく見かけるもので製造レベル的には問題はなさそうであります。PSEも正規であります。
まあ特に無理な構造もなく、隙間もあり、放熱板も付いていて、電解は絶縁テーピングの上ボンドで固定されており、一次側ノイズフィルタも大きなフイルムコンとコイルが付いています。普通に安価な大きな部品が使われており、まともに作られている感じであります。一次側の電解はさすがに日本メーカー製ではなく、TAICONでした。二次側はTEAPOでありました。PC817のパチ物EL817と、TL431のパチ物AS431でフィードバックしているようでありますね。
基板の裏面は一見きれいであります。適度に絶縁箇所にはスリットが切られており、SMDもありながらディップしているようですが、無理はない感じですね。コントローラーがないですが、いや、小さい6ピンのがありますが、それですかね。1次2次間の沿面距離も十分取られている感じであります。実際にはこの面に黒い絶縁シートがかぶせてあります。ところが・・・・赤い部分に注目!
おっと、なんですかこれは、リードカッターでカットしたリードの破片らしきものが、裏に引っ付いております。これは一次側のFETのGateとDrain間ですかね。その横の抵抗も焼けている感じがあります。これで壊れてしまったのでしょうね。しばらくは完全に接触していなくて動いていたのでしょうかね。測ってみるとショートしていましたが、その後破片はどっか行ってしまいました。リードの先端を見ると半田が付いているので、カットした後もう一回ディップしているのでしょうかね。その時点で付いていたら一緒にはんだが付いてしまって動かなくなると思われますが、その後に、どこかから破片が基板裏と絶縁シートの間に混入したのでしょう。ゆえにこの個体は早期に故障してしまったと思われます。綺麗にちゃんと作られているのに使用されないまま壊れてしまった残念な一品でした。
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