さすが正統派日本製ACアダプタ

DoCoMo ACアダプタ P002 〒91-55386 KYUSHU MITSUMI 入力 Ac 100V 11VA 50-60Hz 出力 DC5.8V 730mA 製造元 松下通信工業株式会社 中国製
いやはや、これはガラケーのACアダプター(充電器)であります。中国製造ですが、ミツミ製であります。これを始めてもらったとき、当時としてはとても小さく感じたものであります。プラグが収納できるにしてはこんな大きさで作れるのかと。この前通電してみたら、出力が出てこないので、どんななっているのかと早速開けてみました。電解でも膨らんでいるのかと思ったら、そんなことはない。なんと、小さいのに結構普通の部品でできております。電解は松下、日ケミ等まともなもので特に膨れも液漏れもない。典型的な電源の回路構成で、先のパチリチウム充電器とは全く別の次元の構成ですね。入力は規格もののモールドFUSE、360VのバリスタにLCフィルタも付いております。そして全波整流のブリッジ。発振回路は1石式かと思ったら、IP0222と刻印が。これはパナのMOSFET入りの電源ICですね。トランスに、フィードバック用のフォトカプラもあり、ちゃんとした電源でありました。プラグの刃の接触構造がうまいこと省スペースで実現されていますね。あえて立てているからこんなスペースで収まっているのでしょう。一次側と二次側の部品の間には隔壁用の樹脂ぺらもあります。唯一ちょっともう一考と言うところは線の引き出し口ですかね。UL収縮チューブで引き出し口を支えているのは、実用上は良いとしても見た目がいまいちですかね。

このころのガラケーは充電電圧が5.8Vであるため、USBの5Vでは充電できない機種がありましたね。幅のある機種はUSBでも充電できました。基板の裏面であります。PSEが見本とすべきようなアートワークであります。必要な部分はちゃんと絶縁距離が取られていますね。これ自体は、PSE前の電安〒マーク品であります。ちゃんと形式認定番号も付いています。パチの根源、PSEで認定制でなくなったのは改悪と言うべきでありましょう。2次側の主要部品は裏面に直DIPされておりますね。これだけきれいでなぜ動かない? もしやプラグの刃が接触していないとかか? このころは機種変のたびにACアダプターもくれたので、今でも同類のがたくさんあります。このようなまともな内部構成であり、長持ちするので、コネクタを取ってしまって5V電源に流用したのもいくつかあったかな。軽く10年越えで動くACアダプタ。これが正統派日本製と言うべきものでありましょう。
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