迷惑な両方向USBプラグの件

SymmetryUSB-A-PLUG
いやはや、これはどちら向きでも刺さるというシンメトリUSBプラグであります。水牛(BUFFALO)のUSBメモリーやどっちもUSBケーブル(なつかしいですね。昔「どっちーも」てありましたねぇ。)とかがこんななっているのですが、一見便利そうに見えるかもしれませんが、これがかなり迷惑な代物であります。何が迷惑かというと、差し込まれる側のジャックを壊してしまうからです。引っかかったり、押し込んでしまったり。こんな変なものを作って売ってはいけません。

Universal Serial Bus Specification Rev.2.0 P127 usb.org
これはUSBのプラグのSPECですが、プラグの中の部分はセンターよりも引っ込んでなくてはいけない。でも両方刺さるプラグはどっちでも刺さると言いうことはセンターに薄いガラエポだったり樹脂の接点部分がある。ではどうしてぶつからないのかというと、設計寸法には公差があって、オーバーするとダメなのでどちらかというとminmumを狙って作られている。このシンメトリプラグは、その遊びを狙って、若干たわみながら刺さっておるのですね。先端は少し角が落としてあるので、大体はうまく滑り込むのですが、たまに喧嘩になる。するとこのぺらなプラグに負けて、受け側が壊れるのです。なむ。 USBのスペックが公開されたとき、すでに日本ではVAIO等、1394のコネクタやら、独自VGAやら、できるだけシュリンクした小さいI/Fのコネクタに移行しようとしてたのに、なんだこのがさつなサイズの巨大な野蛮なコネクタ仕様はと、日本人は思ったものです。まあそれでもその大きさゆえ、強度もあるしUSBメモリーやらガジェットを作るのには便利だった。マイクロSDが、USBのAのシェルの内側にぴったり入るなんて、初めから計画されていたのか、偶然なのか、そのバラエティーにはびっくりですが、このシンメトリ仕様は、SPECを逸脱しているだけでなく、害があるので止めてほしいものでありますね。
なんと、受け側もどっちもがあるようです。すぐ折れるでしょうけど。
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