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ゴミみたいな多回転ボリューム

Wxd3121w103
Changzhou Wujin Lijia Xinyu Electronic Component Factory
关于捷骏牌多圈式线绕电位器WXD3-12-1W 103   LW-K3010D
いやはや、これが中華電源LW-K3010Dについていた多回転ボリュームであります。JWJ製であります。ぐぐってみると、似たような型取り品が各社出てきますね。はたしてまともなものがあるのかどうか。さすがに大手では取り扱いはないですが、海外のパーツ屋ではこれをラインナップしているところも見かけます。トラブルの元でしょうね。
Wxd3121wjyoshu
底には常州の刻印があります。しかしまたこの大きさでどうやったらここまでウェルドだらけにできるのかどうか。工業製品の域ではなく、民生でもありえない仕上がりであります。再生プラスチックなんでしょうかね
Wxd3121wjiku
軸は細径であります。普通、精密なやつは、真鍮の削り出しとか綺麗なものですが、これは廃価ボリュームによくある亜鉛ダイキャストのようです。がさがさですが、クリアランス多めにしてあるようで一応ナットは嵌ります。BOURNSのは分解不可能になってますが、これはフタにネジがある。抜けているのは開けたからです。隙間もあるので完全な密閉構造ではありません。
Wxd3121wsliderこれはがさいスライド機構であります。しかもPOMとかであるはずはなく、ただの樹脂でしょう。左側のプロペラのような金具がコモン接点に接触しているところで、2つ接点があります。メッキはスズですかねニッケルですかね、表面はがさいです。右側が溝に沿って滑るスライダーで、隙間に抵抗体を挟み込んで真ん中の接点が接触して導通します。この接点もいかにも荒いですね。
Wxd3121wsliderwire
これはスライダーの反対側、接点はそのうち切れそうな線でつながれています。何回行き来させたら切れるのか解りませんが、切れるが先か接点が削れるのが先かという感じです。
Wxd3121wcnplate
こちらがケースの底にある、コモン接点というかスライダーのプロペラ接点が接触しているところ。すでに黒くなって接触が悪そうです。これでは接触不良するのも当然か。錫メッキなのか、ニッケルなのか、はたまた生鉄なのか。精密多回転ボリュームの軸とは思えない仕上げであります。
Wxd3121whelixcoil
抵抗体はいわゆる巻き線抵抗のスパイラルで、まあそれなりには巻いてある。この径にスライダーの溝が嵌って回っていくようになってます。まあこれを家庭用とはいえ、実験用の電源に使うかどうかは、気持ちも含めてあなた次第、自己責任でという感じですかね。以上、ゴミみたいな多回転ボリュームの分解レポートでした。

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