リメンバーRD-XD92
いやはや、DiskOnChipで思い出した戻ってこなかったXD92を回想してみましょう。なぜ戻ってこなかったというと、当時とても良い条件だった祖父のパーフェクトワランティーで2度目の修理に出したところ、修理代が6万いくらとかで、代わりに新品のRD-E301が戻ってきたからなのでした。まあそれはそれで良かった面もあるのですが、この強引とも言えるほど詰め込まれたXD92も機械としては面白かった。のちに1048で3万くらいでセールされていたことがありましたが、欲しい気もあったもののブルレイ時代に今さらという感も大きく、買いはしませんでしたが。さて、何がだめかというと、何しろHDDが2台もはいっているのに、内部の風を導くような工作はされておらず、HDDはあちちとなっており、せいぜい室温25゚Cが限界でしょう。家庭のリビングで使うにはかなり厳しい造り。しかも特殊アングルのパチものSATAケーブルが接触不良というか加工不良の気配があり、通信しなくなることがある。組立屋さんの仕業かも知れませんがFANのケーブルをSATAケーブルに絡めて固定してあり、ノイズ源をわざわざ誘導させているようないけてない配線・・・。しかし今はなき何でもあり仕様であり、スカパーの連動端子もあるし、LANも電話のポートも付いている。内部はフレキケーブルだらけで、一度目に修理に来てHDDと基板を交換してくれたサービスマンはスカパーのフレキをさし忘れて帰りました。いろいろ動作不安定な要素が多いゆえに、HDDのデータに不整合が起きると、これですわ。HDDが保護されましたなどと勝手に言い出して、何もできなくなる最悪の症状。さて、この右のでかいQFPの左手前のが、M-systemsのDiskOnChipですね。VARDIAのファームはここに入っているのでしょう。その左奥のアングルSATAケーブルがいかにもささりが頼りなさそう。そして、基板を見渡すと、結構高速な画像処理をしている割には、パスコンが貧弱か。どこかの会社の未だに104しか付けずにDDRが不安定とか言っているのに似ているかも。聞くところによるとどれかのチップの普通のアルミ電解がリップルに耐えていなくてへたってきて、さらに不安定になるのだとか。若干欲張りすぎ、詰め込みすぎの感がぬぐえない機種でありましたな。しかも当時は10万以上していたから最近のコンパクト内部シンプルモデルとはだいぶん違いますね。ともあれ、ユーザーにとっても、メーカーメンテにとっても難儀な機種でありました。
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