俺たちの朝#29 (ドン底生活と芝居と大馬鹿野郎)
いやはや、操作を間違えて順番が入れ替わってしまったが、やっと29回である。ファミ劇ではもう放送が終わってしまったよ。この回は、徹底的に運の悪いというか、お人好しのチューをけなす回である。劇団では3人リストラせざるをえないと言われる・・・。ジーンズを調達に行くが、安くなるどころか、値上げしていると言われ、それを聞いていたおっさんに、ラーメン屋でバッタ物を5万円で売りつけられる。
気をよくして持ち帰ると、カーコに不良品よと言われてしまう。洗うとすぐに縮む安物の生地でできていたシャツなのであった。自分は一銭にもならない芝居をしていて店を手伝えないのに、いらぬもので無駄金を使ってと、身の程知らずで引っ越しのバイトをするが、そのふにゃさゆえ荷物を落として壊してしまい、バイト代どころか、2万も弁償させられてしまう。それをヌケさんやらにオッスとカアコには内緒ねと言いながら借りようとするのだが・・・。
さんざんおまえはお人好しの大馬鹿野郎だとけなされ、挙げ句の果てには順子にまで、チューちゃんは芝居には向いていないと思うねん。私らと紙芝居やらへんといわれ、逆ギレするのである。それでも20代半ばで自力でGパン屋まで開いて、自活しようという彼らヒッピーたちの自立心はすばらしいものである。この感覚で、この時代、国民年金のかけらもないけれどもねぇ。
電車賃をけちってまで、極楽寺から鎌倉まで歩こうという心意気というか、金欠状態。いやはや、フリーターのきつさをも当時から描かれていたのである。
「やさしさ故に 友を想い やさしさ故 人は傷つく」である。
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