失敗だったプラネックス
いやはや、プラネックスの安売り無線ルーターBLW-54CW2は、失敗だった。200円相当のPCMCIAのgの無線LANカードは使えているが、ルーターの方は用途を限定しないと使えないものであることがわかった。中身はATHERUSのAR2317と、ルーターはMarvellの88E6060で、電解はニチケミ製でありまあまあ無難な作りだろう。チップの温度が室温27℃で70℃越えているが、まあこんなものか。古いルーターのチップは焼けるように熱くなっているが、このマーブルはそれほどではない。2年は持ちそうな感じだ。しかし、どちらにせよプリンターサーバーにせよ、どうもPCIの製品は仕様が中途半端で完成度が低い感がぬぐえない。こんないけてない仕様だとは思わなかった。箱を見る限りはどこのも同じような謳い文句が書いてあるが、中身は結構差が大きい。唯一使える用途は、1台のPCをワイヤレスで使いたいための無線LAN付きルーターという場合だけだろう。それならたぶん問題はない。
ルーターモードとアクセスポイントモードがスイッチで切り替えられるのはよいのだが、制限が多く非常に使いにくい。これならNET歯車のように、ルーターのまま、WANをつながずに、DHCPをOFFにしておけば、ルーター側は無線LANを含めて動作する仕様の方が遙かにシンプルだ。ルーターモードでしか設定できない項目を設定しようと、モードスイッチを変えると、またまた勝手にDHCPが有効になってしまい、まず戻すところから始めないといけない。WEBの設定画面がとても不親切であり、知識がないと各項目の設定をするのはかなり難しいだろう。付属CDのマニュアルが今時見かけないくらい極限に不親切である。一歩踏み込んだ説明が欲しいからマニュアルを見るわけだが、その説明がない。グロッサリーくらい欲しいものだがそれもない。各項目の設定が何のためにあるのかの説明がない。なんだこれはという今時のフリーソフト以下の内容であった。こんな内容のない設定ガイドならわざわざCDにしなくてもペラでよいだろうという感じだ。
なんといけていないことに、MACアドレスフィルタは設定できるのだが、ルーターモードでないと設定できない。無線LANだけに設定したいものだが、有線LANにも効いてしまい、うっかり設定すると、有線の設定PCとも通信できなくなってしまった。つまりお家LANのすべての機器のMACを登録しておかないと、ルーターとしても使えないのだろう。しかも無線LANでの有力なセキュリティーと思われるMACアドレスフィルタリングの設定の方法はどこにも書いていない。
最も困ったのは、g+bというモードがなく、11gに設定すると、11bではつながらないことだ。aは別としても、gならbもつながるのが普通と思っていたが、gにすると11Mのが全部繋がらない。bにしたらせっかくの高速が使えない。これは困ったアクセスポイントだ。11gモード有効/無効という設定があるので、bにしておいて、これを有効にすると、どちらでも動くのか思ったがそうでもないようだ。「11gモード:IEEE802.11bで通信するときは「有効」を選択します。初期設定は「無効」です。」と書いてあるが、これでは説明になっていない。チャンネルの設定も、説明にautoがあると書いてあるが、autoは出てこない。チャンネルも固定なのか? ATERMになくて何でないのと思っていた、無線LANの繋がったPCステータスは見られてLOGも残っているが、時計が2002/4/1からいつも始まる。ntpサーバーは設定できるが、ルーターモードでWAN側に見に行くことしかしないようで永久に時計は合わないようだ。かなり何だかなぁAPである。無線LAN付きルーターとして使えば少しはましか。これは安かろう悪かろうだった。用途として、限定したピロパソ専用のAPとして置いておく位しかないのか。いやそれは電気代がもったいないからやはりNET歯車にもう少しがんばってもらうしかないか。
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