安もんのCDプレヤー
これはSONYの安いCD PLAYERのCDP-M51というものである。1.5万くらいしかしなかったと思う。だいぶん前のものだが、まだ動いていて、しかし最近トレーが出たところで止まらなくなってしまった。ばらしてみてみると、トレーが一番出たときにショートするようになっている検出スイッチの接点が汚れていて、チャタっているようである。それゆえ、すぐにトレーを押し込んだかのような反応をして引き込まれてしまう。引き込んだ側の検出スイッチは正常で、トレーが出てきたときにうまくCDを乗せれば、その後の動作は正常である。このメカはだいぶん淘汰されてからのものと思われ、ベルトはこのトレーの駆動用一つだけで、若干伸びているがまだ空回りもせずトルクは伝わっている。ディスクのキャッチャーと、ピックアップの移動は、うまくできていて、トレーの裏に刻まれている歯車で最後にキャッチャーと一体のピックアップのベースが持ち上がるようになっている。
その接点がこれ。上等なタイプだと、フォトインタプラとかホールスイッチとかになっているのかも知れないが、これは見ると結構電流を流すタイプのリレーの接点くらいに接触面がざらついていてチャタって当然かという感じではある。クリーニングしてみたが、これではまたそのうちなるだろうなという感じである。ここだけ直せばしかしまだ動きそうだ。一番始めに買ったVICTORのCDプレヤーは、それでも5万くらいしたような気がするがまだまだ硬い音がしていたのを覚えているが、これのメカは、ベルトの使い方に無理があって、伸びてしまってトレーがすぐに動かなくなった。ピックアップの駆動メカも今一で、そのうち途中のある固定した場所で引っかかるようになってしまって、必ず音飛びを起こすようになった。それから見ればこれは良く動いている方だと思う。各部の作りがこなれてきて、無理な構造があまりない。このベロ接点がフォトインタプラでできていたら、この機種の故障率は格段に低かっただろう。
ついでに中身は安いタイプにありがちな一枚基板でシンプルにつくられている。民生にありがちな、ベークの基板の半田面にプラスチックパッケージのQFPどぼ付け半田であるが、良く耐えているね。これでもおそらく既に第3か第4世代くらいだろうか。音も適当にはなっている。これには光出力がなかったのだが、基板に実装するところがあったので、TOSリンクの光出力モジュールを付けて、MDへの送り出し機として活躍していた。それはかなり前のHPに乗せていたような気がするね。いやしかし猿の惑星のリカちゃん人形ではないが、CDのディスクが掘り出されても、これを再生できるまでに文明が進むには何百年かかるのでしょうな。アナログディスクならおそらく数年で鳴らせるようになるだろうに。やはりボイジャーにはアナログディスクを載せるべきだったのだろうね。パイオニア1号だったか??
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