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昔のRIO

rio300そういやこんなものもあった。飛びついて買ってみたが、耐えうる音でなかった。MDになれていた耳にはあまりに音が悪かった。特に低音の抜けが全くなく、聞くに堪えない。出してきて聞いてみたが、まだ宇多田ヒカルが消えずに残っていた。このころ32Mのスマートメディアは13000円くらいしていたのではないかと思う。32Mのスマートメディアをふたの噛み合わせの悪さゆえの隙間かというようなスロットに追加してようやく64Mである。それでもCD1枚をMP3で入れることができた。もちろんまだUSBは世間になく、232Cでの転送である。数回勘合したら接触不良を起こしそうな、貧相なコネクタによりパソのシリアルポートに接続し、ちまちまと転送するのがまたおつなものである。これのいけていないのは、ケースがいかにもどこか製であり、あまりにちゃちな構造である。特にどこか製にありがちな、電池のふたの幼稚な構造がとても最悪である。電池は単3が入るのである程度は持つ。裏面には今では珍しいネジ止め式のベルトクリップが付いている。丸いボタンなんかはipodや東芝にも引き継がれており、この手の元祖的なものであり、今となってはミュージアムで余生を送るのが最適なアイテムといえるだろう。

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