スケラーボードの落とし穴の件
MB-RTD2668の未実装部品いやはや、スケラーボードでHDMIからTFTを映して遊ぶ話の続きであります。RTD2668といいつつ、RTD2663Cが付いていることは良いとして、CVBSやAnalogRGBは映るのに、HDMIが映らないやないかとお思いの貴兄、基板をよく見ましょう。ここの部品が付いていません。これは、4連のTPD4E05U06-Q1のような、ESD protection diodeを実装するランドのようながら、部品が付いていません。例えばこれとかがあると良いのですが、

TI TPD4E05U06-Q1 Automotive Quad 0.5-pF, 5.5-V, ±12-kV ESD protection diode for USB & High Speed Interfaces
ないので、いや、同じ形のチップが付いている要らない基板があったので移植しようかと思ったのですが、これがまたなかなか取れてくれない。底面でついているので相当焼かないと外れてくれません。半田をチップ全体に盛っても、この断面に届いてくれないので外れない。そして付けるのも横に電極がほとんど出ていない(上の図では断面が出ているように見えますが実物はないに等しいというか、とても小さい)ので、乗せてここだけを温める必要があるでしょう。ヒートガンでは飛んで行ってしまうのでうまく温めるテクニックが要るでしょう。で、面倒なので半田でブリッジして導通させてしまいました。

なので、HDMIはESDのプロテクションがないので活線挿抜はだめであります。ESDの耐力は、RTDのチップの実力にかかっています。とは言え、密林で買ったHDMIセレクターなんかも、ランドはあっても実装されていないのはよく見かけるので、この辺りはコストダウンで目をつけるターゲットなのでしょう。TVSのチップによっては、ブリッジパターンではなくて、経路上に乗せるタイプもあるので、そっちであれば、部品がなくても動きますね。まあでもこれだけでHDMI入力で映るので千円基板も価値があります。次回はEDIDをいかに合わせるかの話でも。





















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