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ACアダプターシリーズその5

Tg600112v今回は、いただきものの廃棄品、TIGER POWERのTG-6001-12V と言うものである。この大きさで12V5A 60Wと言うすごい容積対出力率である。しかもこの大きさでACインレットが付いており、内部容積はかなり限られている。240V対応であり、大きな電解を入れると、残りのスペースがあるのかという気すらする。明らかに熱的に寿命は短いだろうなと言うのがわかる。各種規格対応であり、PSEも付いている。 例によって、開けてみた。
Tg600112v_2良くあるラベルの下にネジは隠れていなく、はめ殺しであり、開けるのに10分ほどかかった。直すつもりはなかったので、つなぎ目を金のこで切れ目を入れて開けてみた。おっと、裏面は基板を利用したシールド板が付いている。MADE IN CHINAとあるが、やや凝った構造である。見た目結構作りは綺麗である。

Tg600112v_3反対側も真鍮の分厚い板でふたがされており、絶縁に3MのUL材質のシートを綺麗に巻いてある。各所にシートが巻かれており、絶縁距離相当を実現して小型化するための対処方法だろう。こうなると、全体で熱くなって耐えているタイプであり、105゜C品の電解を使ったとしても、2年程度の寿命であろう。基板は紙コンポジットだ。やや半導体モールドが焦げたような匂いがしているので、ブリッジか、スイッチングのFETか、2次整流のFRDあたりだろう。

Tg600112v_4真鍮シートを外してみると、かなり凝縮されてはいるが、わりとちゃんと並んでいる。シリコンで各所ボンディングされている。モバイルなアダプタは、ボンディングしておいて欲しいものである。ベークの片面基板にトランスをつけただけというかつての98ノートのACアダプタのほぼ全数がトランスの足が基板から抜けていたのを思い出す。1次整流後の電解がさらに真鍮板で覆われているが、これはブリッジダイオードの熱を拡散するためのようである。突入電流防止用のポジスタも見えており、ちゃんと設計されているようだ。FUSEが切れているのかと思ったが、FUSEは切れていなく、電解にも電圧が出ていた。
Tg600112v_5シールドの基板を外してみると、TL3843が出てきた。PWM制御のICである。となると壊れたのは、スイッチングのFETだろうか。詳しく調べる気にもなれないので、これはこの程度で廃棄としよう。 よくあるACインレットが汚く線でつないであるのではなく、インレットも基板に半田付けされており、その他配置もこなれており、これの設計は中国ではなくUSAかも知れないね。この大きさで60Wとなると、やはり効率95%くらいはないと、自己発熱で稼働と共に次第に故障率が高くなるだろう。部品の日付から2005~2006年製と思われ、つないだままだったとして約2年で故障したことになる。 凝縮設計により、湯たんぽにも使えないほど熱くなる、とりあえず1、2年動けば良いだろうタイプのACアダプタと見た。

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