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Quantum240ATを捨てよう

Quantum240at_1 既にだいぶん前から動かないので捨てようと思いつつ捨てられなかったHDDである。寛平チャンに見せてあげたいくらい。 かれこれいつのものかと言えば、1989くらいだろうか。240Mバイトでたぶん2万いくらしていたと思う。240Mでは今時OSのインストールもできないのではないかと言う感じだが、当時のDOSやFreeBSDなんかではまだまだ広大なスペースだったはずだ。ウェスタンデジタルとクワンタムだと、カンタムの方が、業務用などでは信頼されていた感があったが、このころのHDDは大体2年動けば良い方で、2年目くらいに音がおかしくなってきたらバックアップを急がなければならなかった。WDのは1年くらいで壊れてしまったものもあったが、それを思うと最近のは長持ちするね。 X6300_1非常に綺麗な基板で、実装もとてもこなれている。部品点数もかなり多いがようやく3.5インチサイズの裏に1枚ものとして乗せられる大きさになった頃である。そもそもカンタムブランドだが全体は日本製である。よく見ると基板も若干JEDECでないサイズのゲートもあるが日本のチップが多く、よくよく見ると基板は松下製である。綺麗なはずである。シールの貼ってある大きなチップは256のワンタイムROMである。DiscCacheと書いてあるが、このころからHDDのドライブ上でデーターをキャッシュして、毎回実DISK上を読みに行く回数を減らして、転送速度を上げるようになってきたものであろう。 Q240at_slit_1このHDDの記録すべき時代を表す一つの象徴的な構造がこのポジショニング機構(本当はなんて言うのか知らないが)である。初期のものはステッピングモーターのステップ位置で、最近のものはセルフトラッキングだが、これはこの部分のガラス板にスリットが印刷してあり、そのスリットを上の鏡と下のセンサーで監視していることによりヘッドの位置と移動を検出している。このころはまだヘッドのデーターで位置を見る技術はなかったと言うことだ。DISKは2枚の4HEAD構成で、さすがにヘッドのパーキング位置には削りあとがついている。DISKの表面は若干カビっぽくなっている。 Nedec_smtor_1モーターはもちろん日本製のnidecである。駆動は、日立のHA13476、リセットICは往年の富士通MB3771,SRAMも富士通の64K,DRAMも富士通の81C256である。コントローラーはATTの91C010だ。今では珍しい松下製のTTL、74LS365なんかも使われている。ROHMのICなどさすがに日本製が多い。TI製のQuantumカスタムゲートやNECのゲートアレイなどこれくらい並んでいたら2,3万はするかという作りがうかがえる。 At240at_pwb_1基板の裏も大変綺麗で、アートワークもGNDのVIAの作り方などノウハウが感じられる。ROMは直付けかと思ったら、基板貫通タイプのソケットになっていた。このころの基板は綺麗にフロン洗浄されており、共晶半田も腐食が見られず綺麗なもんである。クッションにスポンジを貼った絶縁シートが入れられているが、やはりスポンジは腐って湿気ってくるので、基板のパターン面に押しつけるのはどうかと思うが。
まあ何はともあれ、これくらい充分に使用して、観察してあげればこのHDDも成仏することであろう。

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